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【平成27年9月10日、関東・東北豪雨】
黒川・鹿沼市奈佐原地先
写真提供:栃木県

 2015年(平成27年)9月に発生した「関東・東北豪雨」から1年が過ぎた。今年も6月に熊本豪雨、8月後半には日本近辺に9号、10号、11号の3つの台風が同時に発生するなど、日本各地が大雨被害に見舞われた。特に台風10号は東北地方や北海道に甚大な被害をもたらした。9月になってからも大気が不安定で集中豪雨が頻発している。しかし、本格的な台風シーズンはこれから。いざという時のために、あらかじめ洪水に対する備えを確認しておこう。

相次ぐ洪水被害 過去には那須水害・カスリーン台風

 「関東・東北豪雨」では、鬼怒川流域で豪雨が降り続いた。日光市五十里観測所で24時間雨量551ミリを観測するなど、各観測所で観測史上最多の雨量を記録。鬼怒川下流の茨城県水海道付近では19時間もの間、氾らん危険水位を上回った。常総市では堤防が決壊、多くの住宅が濁流に飲み込まれていく映像は自然の猛威を見せつけた。栃木県内でも多くの地域で洪水や土砂災害の被害が発生、死者3人、負傷者6人、住宅被害は約6千棟に上った。

 栃木県内では、これまでも多くの洪水が発生してきた。近年では1998年(平成10年)8月、那珂川流域で発生した洪水(那須水害)が記憶に新しい。さらに遡れば、1947年(昭和22年)9月のカスリーン台風では土砂災害を伴い、各地で甚大な被害が発生した。過去の歴史を振り返ると、栃木県は災害多発地帯とも言える。

【平成10年8月・那須水害】
那須町余笹川ふれあい公園
写真提供:栃木県

「いざ」という時のための準備を

 過去の洪水の経験も踏まえ、国土交通省では流域住民が安心して暮らすことができるよう、堤防の整備などのハード面での治水対策を行っている。

 また、県や市町などの関係機関と連携し、ハード・ソフト一体となった減災の取り組みも欠かせない。減災の取組の一環として、国土交通省では自治体の避難勧告などの発令や住民自らの避難に役立てようと、鬼怒川や田川放水路が氾らんした場合にどの区域で浸水が発生するのか、またその際の水深や、浸水がどれくらい継続するのかを示した「洪水浸水想定区域」を8月に公表。併せて、一定の条件下で家屋の倒壊や流出をもたらすような堤防決壊による河川氾らんや、河岸が侵食される被害が発生することが想定される区域を示した「家屋倒壊等氾濫想定区域」も公表した。

資料提供:国土交通省関東地方整備局下館河川事務所

 今後、災害発生時にはこれらの資料をもとに、各自治体から避難に関する情報が発信されることになる。災害の恐れがある際に最新情報に注意するのはもちろん、事前にインターネットなどで見ることができるこれらの資料に目を通しておくことが大切だ。住んでいる地域の状況を把握し、「もしも」の時に備え、避難場所の確認や非常時の持ち出し品の準備をしておく必要もある。地域の役場や自主防災組織などに、避難の方法等について相談しておくと、「いざ」というときに役に立つかもしれない。

⇒ 洪水浸水想定区域図

最新の情報と早めの行動を

 「いざ」という時に命を守るためには、最新の情報に注意し、早め早めに行動することが欠かせない。国土交通省関東地方整備局下館河川事務所では、鬼怒川や小貝川の防災に関する情報の入手方法をまとめた「川の防災チラシ」を制作。パソコンやスマートフォン、携帯電話、テレビでを通して、河川の雨量や水位やライブ映像、氾濫シュミレーションなどの情報を簡単に手に入れるための方法を網羅した。いつでも情報にアクセスできるように、スマートフォンなどに登録しておくと便利だ。

資料提供:国土交通省関東地方整備局下館河川事務所

新聞でも周知 洪水への備えを

 国土交通省ではこれらの取り組みを周知するため、新聞広告などを通して、洪水への備えを呼びかけている。時間が経つと、忘れてしまいがちな過去の災害の教訓。緊急時に落ち着いて行動するためにも、普段から備えを確認しておきたい。

①平成28年5月27日(金)掲載

②平成28年9月9日(金)掲載

鬼怒川・小貝川の情報は
下館河川事務所ホームページ

掲載した川の防災情報は、下館河川事務所のホームページの「リアルタイム情報」や「防災・災害情報」、バナーなどからも アクセスできます。