85キロ完歩に向け元気に出発する生徒たち=17日午前9時45分、大田原高

 一昼夜をかけて那須野ケ原を歩く大田原高伝統の「85キロ強歩」が17日午前、大田原市紫塚3丁目の同校を発着点に始まった。昨年は同校の生徒と教員計8人が亡くなった那須雪崩事故を受けて中止しており、2年ぶりの復活。多くの市民が激励に立ち、生徒たちは犠牲になった友への思いも胸に一歩ずつ前へ進んだ。

 8人に黙とうをささげた後、同日午前9時45分に1~3年の692人の生徒が正門から元気に出発。同市紫塚小の児童が手製の旗を振って「頑張れー」と声援を送った。今回は、緊急時の対処法を記したコースマップや個人識別用のリストバンドを生徒に配布するなど、雪崩事故を踏まえて安全対策を強化した。

 自らも雪崩に巻き込まれ負傷した山岳部長の3年三輪浦淳和(みわうらじゅんな)さん(17)は「(犠牲になった生徒たちと)一緒に歩きたかった。今日くらいは空から見ていてくれるかな」と話した。