鹿沼市樅山町で2011年4月、登校児童がクレーン車にはねられ6人が死亡した事故は18日、7回目の命日を迎えた。同市北押原小6年だった大森卓馬(おおもりたくま)君=当時(11)=の両親は3月、自宅の仏壇で安置してきた卓馬君のお骨を納骨した。同6年の熊野愛斗(くまのまなと)君=同=の両親も、納骨を決心した。「1人でお墓に入るのはかわいそう」。両家族はそう考え続け、納骨せずにいた。事故から7年。18歳に成長した息子の同級生の姿に、気持ちは動いた。

 3月4日、同市内の墓地。卓馬君の両親と兄は卓馬君のお骨を納骨した。「こんな冷たいところに…」。野球ボール型の骨つぼを安置する時が1番つらく、両親は涙が止まらなかった。

 墓石には「空」の文字を刻んだ。卓馬君はいつも空や雲を見ていたという。「卓馬がいるかなと思って私も空を見てしまう」。母早折(さおり)さん(42)はそう話す。

 「1人でお墓に入るのはかわいそう」と、これまで骨つぼは自宅の仏壇に安置していた。納骨の時期は「18か20歳になったら…」と、漠然と考えてきた。

 納骨を決めたきっかけは、卓馬君が所属していた学童野球の同級生たち。父利夫(としお)さん(53)が参加する学童野球の保護者らの野球チームに昨年、高校3年になった卓馬君の同級生が数人加入した。

 利夫さんは「みんな成長していた。卓馬も同じように成長しただろうと思った」と同級生の姿に息子を重ねた。

 利夫さんと同じ野球チームに参加している熊野愛斗君の父正則(まさのり)さん(49)も、同級生の成長を目の当たりにした。

 「愛斗にも時間がすぎ、同じように成長してくれているはず。そろそろ巣立たせてあげてもいいのでは」。両親は早ければ年内に納骨することを決意した。

 「愛斗を生かしてあげられなかった」。その思いが消えない。一方で正則さんは「一生懸命に何かに取り組むことが愛斗の供養になるのでは」とも話した。