県農業大学校(宇都宮市上籠谷町)のナシ農場が、農産物の安全性などを裏付ける生産工程管理の国際基準「グローバルGAP(ギャップ)」の認証を受けたことが6日、分かった。人口減少や自由貿易の拡大など、国内農業を取り巻く環境が厳しさを増す中、海外に打って出られる若手農業経営者の育成を目指す。県農政部によると、ナシ農場で認証を取得しているのは全国で唯一。

 福田富一(ふくだとみかず)知事が同日の県議会12月通常会議一般質問で、早川尚秀(はやかわなおひで)氏(とちぎ自民党議員会)の質問に答えた。

 県農政部によると、認証を受けた農場は、面積47アールで年間収量約5・3トン。にっこりや幸水、豊水など本県の主要3品目を中心に栽培している。

 県は「国際競争力のある農業の確立には、青年農業者育成の核となる同校での認証取得が有効」と判断。6月から準備を進め、今月認証を受けた。認証の審査項目は多岐にわたるが、果実を集荷する際に使用するはさみの消毒や管理、農薬の適正な保管などの取り組みを徹底して取得した。学生は、食品安全や労働者の安全確保、環境保全などの国際基準を満たした農業を学ぶことができる。

 同部の調べでは、都道府県立農業大の認証は、新潟(コメ)、埼玉(サツマイモ)両県に続き3例目。