車間距離を異常に詰めたり追い回したりする「あおり行為」をしたなどとして、県警が2017年、道交法の車間距離保持義務違反容疑で摘発した件数は10月末現在で31件に上り、既に16年1年間の12件の2・5倍超になっていることが24日までに、県警への取材で分かった。神奈川県大井町の東名高速道路では6月、あおり行為を受けた末に夫婦が死亡する追突事故が起きている。県警は「重大な事故に直結する悪質な運転は、積極的に取り締まりを行っている」としている。

 近年の車間距離保持義務違反の摘発件数は15年が22件、14年は15件、13年は57件。13~17年10月末までの全てが高速道路上だった。

 車間距離の「不保持」が原因とされる交通事故は、17年が10月末現在、高速道路上で1件あった。16年は高速道路上の1件を含む7件。15年は4件、14年は5件、13年は6件でいずれも高速道路上はゼロだった。

 あおり行為などの悪質な運転を巡っては、県内も矢板市の東北自動車道で6月、少年=当時(19)=が乗用車で別の車を約20キロ追走、急な割り込みで計3人にけがをさせたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致傷)の疑いで書類送検、同罪で起訴された。追い越し車線で進路を譲らないことに腹を立てたという。

 県警は、あおり行為を受けた場合について「逃げようとして速度を上げるのは逆効果。しつこく追い掛けてくるようなら、最寄りの駐車場や店舗に立ち寄って110番を」と強調。降車を求められた場合は「ドアをロックさせ、警察官が来るのを待つようにしてほしい」としている。