控訴審初公判後、記者会見する一木明主任弁護士(中央)ら弁護団=18日午後5時5分、東京・霞が関の司法記者クラブ

 取り調べの違法性、自白の矛盾、つながらない状況証拠、DNA型鑑定の疑問-。控訴審初公判で、6人の弁護団は約1年半かけて練り上げた控訴趣意書の要旨を代わる代わる読み上げた。

 「殺害態様と殺害場所という自白の核心部分で虚偽」と、主任弁護人の一木明(いっきあきら)弁護士は強調。第三者の型の存在を主張するDNA型鑑定について、泉沢章(いずみさわあきら)弁護士は「自白の信用性を大きく減殺し、被告以外の『真犯人』の存在を積極的に裏付ける」と言葉に力を込めた。

 一審判決で自白の信用性を認める決め手となった取り調べの録音録画映像。弁護団は映像の印象の強さと、一部が事実認定に利用された点を挙げ「事実誤認へ導いた」と批判した。