宇都宮頼綱(左から3人目)と弟塩谷朝業(その後方)が描かれている「拾遺古徳伝」(茨城県常福寺蔵、国重文)

 県立博物館は11日、開館35周年特別企画展「中世宇都宮氏-頼朝・尊氏・秀吉を支えた名族」(同館、下野新聞社など主催)の一部展示替えを行った。法然の遺骸を護衛する宇都宮氏5代頼綱(よりつな)と塩谷朝業(しおのやともなり)が描かれている「拾遺古徳伝」(茨城県常福寺蔵、国重文)など国宝・重文32点を含む56点を順次公開する。

 「拾遺古徳伝」は法然伝の遺漏を拾遺した伝記という意味で、親鸞が法然の正統な後継者であることを示す挿話を中心に構成されている。失われてしまった「拾遺古徳伝」の絵巻版で、常陸国(茨城県)上宮寺に伝来したが、江戸時代に徳川光圀によって常福寺に移されたという。東国門徒の求めによって成立、伝来した大作。