8月に行われた権現山遺跡発掘調査

 【宇都宮】市南部の東谷地区で権現山遺跡の発掘調査をしている新潟大考古学研究室は8日までに、第6次調査で豪族居館・西居館跡の規模や大型の土師器高坏(はじきたかつき)などを確認した。同研究室の橋本博文(はしもとひろふみ)教授によると、高坏は他に類例のない形で「祭祀(さいし)に使った可能性があり、権力のある豪族の館だったことがうかがえる」と話している。

 同遺跡は北関東自動車道建設工事に伴う、県教委などの事前調査で発見された。約800平方メートルの中に、5世紀に造られたと考えられる南、東、西の三つの豪族居館跡が出土している。

 同研究室は8月、西居館北西部分を調査。竪穴住居跡から高さ28センチ、坏の厚み15ミリの土師器高坏が見つかった。一般的な土師器高坏は高さ20センチ、厚み6ミリで、出土品の大きさが際立つ。

 橋本教授は「大きさがあり、この形の土器は珍しい。見栄えのする土器で祭祀に使っていたのでは」と指摘する。

 朝鮮半島の陶質土器の影響を受けた土師器のつまみの付いたふたも見つかり、渡来系の人や技術との関わりも推定できるという。