次世代型路面電車(LRT)事業のJR宇都宮駅西側整備について、宇都宮市の佐藤栄一(さとうえいいち)市長は28日までの下野新聞社の取材に対し、県護国神社(同市陽西町)以西を念頭に、現行計画の桜通り十文字交差点からの延伸に向けた複数案を検討していることを明らかにした。移動需要や街づくりへの波及効果などを踏まえ、年度内にも計画案をまとめる方針。商業関係者やバス事業者、道路管理者などとさらに協議し、事業実施に向けた整備概要を固める。

 LRTについて市の現行計画では、同駅を挟んで東西18キロに軌道を新設する。このうち東側15キロを優先整備区間とし今月9日、工事施行認可を国に申請した。西側は大通りの「桜通り十文字付近まで」の約3キロを整備する、としている。

 市は現在、移動需要の実態やLRTの輸送力を踏まえた公共交通ネットワークの構築、観光振興などまちづくりへの波及効果といった視点から、さらなる延伸を検討している。

 作新学院高や宇都宮文星女子高の生徒らの利用が見込める護国神社付近のほか、交通の要衝となっている宇都宮環状線との交差点付近、大谷スマートインターチェンジ(IC)の建設が予定されている東北自動車道の結節部付近など、複数案が上がっているという。佐藤市長は「少なくとも護国神社付近まで引くことが望ましい。大谷スマートIC付近も十分考えられる」との考えを示した。