JR宇都宮駅東側で次世代型路面電車(LRT)事業を進める宇都宮市は11日、市議会議員協議会で2018年度内着工、22年3月開業の整備スケジュールを正式発表した。開業に合わせた駅東側のバス路線再編案を公表するとともに、駅西側のLRT整備とバス再編のイメージも初めて示した。駅西側は当初計画の「桜通り十文字付近まで」から、さらに延伸を検討する。LRTと重なる大通りのバス路線も再編し、公共交通の空白地域や拠点間を結ぶ幹線バス路線の強化用に振り向け、公共交通ネットワーク化を推進する。

 駅西側について市はこれまで、JR宇都宮駅から同市桜2丁目の桜通り十文字付近までの3キロをLRT整備区間として計画。しかし、自動車との乗り継ぎや観光振興の視点も踏まえ、さらなる延伸を検討する。

 LRT整備に伴い、西側バス路線も再編。大通りを運行するバスは県庁前通り、いちょう通りにも振り分け、中心部の多様な移動ニーズに対応する。大通りでは定時性の向上へ快速運行も採り入れる考え。

 都市拠点と地域・観光拠点を結ぶ幹線バスについては、1日当たり60本以上の運行や時間帯の拡充を目指すほか、郊外の人口集積地周辺をカバーする路線の整備なども検討する。

 駅東側の開業予定は当初より2年数カ月遅い22年3月。LRT専用となる橋の工事期間を十分確保するほか、完工検査や走行試験の実施期間も含めて工期を見直した。議員協議会で佐藤栄一(さとうえいいち)市長は「利便性の高い公共交通ネットワークの構築に全力を注ぐ」と述べた。