宇都宮空襲で投下された焼夷弾などが展示され、72年前の戦禍を伝える

 【宇都宮】「うつのみやの戦災展」(市主催)が5日、本丸町1丁目の宇都宮城址(じょうし)公園清明館で始まった。宇都宮空襲犠牲者の遺品や被害状況を表す写真パネルを通して、72年前の戦禍を伝えている。8月30日まで。

 市が1999年度から2年間実施した戦災記録保存事業や市民から寄贈された資料、写真約100点を展示している。

 宇都宮空襲は1945年7月12日深夜に発生、米軍機の襲撃により死者620人以上の被害をもたらしたとされている。会場には宇都宮空襲で投下された焼夷弾(しょういだん)のほか、被災した市街地を撮影した写真パネルを展示。被害状況の地図では市中心部が建物が焼失したことを示す赤色に染まり、被害の大きさを伝えている。

 入り口付近には焼夷弾が直撃し亡くなった22歳の女性が持参していたリュックサックを展示。一家で空襲から逃げる際、犠牲となった姉の様子や家族の悲しみを伝える妹の体験談もあり、来場者が足を止めて見入っていた。市文化課は「来場者により訴えかける実物資料を充実させた。多くの市民に来場してもらえれば」としている。

 午前9時~午後7時。入場無料。