駅内に自身が開発したドレッシングを並べる福浦さん。観光客らに好評だ

 「平成の地場産業づくりのエンジン」役を目指す益子町長堤の「道の駅ましこ」が2016年10月のオープンから半年が過ぎた。町産品の付加価値を高めて販売する「6次産業化」に努め、ハーブドレッシングや菜種油などの商品化を後押しし観光客らに好評だ。来場者は半年で15万人とした目標の2倍強となる約33万8千人に上り、関係者は「滑り出しは上々」と声を弾ませる。町は「観光振興、移住・定住促進の拠点に」と将来像を描いている。

 同町上大羽、自営業福浦恭美(ふくうらきょうみ)さん(62)は、自家栽培のハーブをジュースなどにして商品化する構想を持っていたものの、手続きの煩雑さなどから長年実現に至らなかった。

 転機は夫の定年退職。「少しでも家計の助けになれば」と15年7月、町雇用創造協議会が主催し道の駅への新商品出品を促すドレッシング開発セミナーに参加。レシピを学び、保健所への手続きなども分かり、パクチーのドレッシングなどを発売した。福浦さんを含め、セミナー参加者が商品化したドレッシングは半年で約5千本を売り上げる人気ぶりだ。

 現在、販売中の6次産品は約30品。「もっと品数を増やしたい」と神田さん。商品開発の促進に向けて4月には道の駅内組織として加工部門を新設、スタッフによる新商品企画や開発希望者への助言を行っている。

 新たな特産品作りを進める動きも活発化しつつある。生産農家数が増加しているブルーべリーを観光客らに売り込むことを目的に16年6月、生産者らで設立された「ましこブルーベリーブランド協議会」。商品開発に加え、道の駅を窓口とした農園での摘み取り体験などグリーンツーリズムも推進し、ブルーベリーを益子焼に続く名産品に育て上げる構想だ。