雪崩事故の現場周辺で遺留品の捜索に当たる県警捜査員ら=20日午前9時半、那須町湯本(超望遠レンズ使用)

 那須町湯本の国有林で登山講習会中だった大田原高山岳部の生徒と教諭の8人が死亡した雪崩事故で、県警は20日、生徒らが見つかった現場付近で遺留品の捜索を行い、手袋や登山の関連品など数点を回収した。捜査関係者によると、回収物は証拠品として押収した。事故に遭った生徒らの所持品とみられ、関連を調べている。

 県警によると、捜索は午前8時20分ごろから約4時間、特別捜査班の捜査員ら11人体制で実施。那須山岳救助隊員2人が同行した。

 樹林帯や尾根など現場付近は一部で雪が解け、雪の下にあったクマザサや岩が露出した場所も。県警は3月末に現場検証を行ったが、雪崩発生の危険性がなく雪が完全に解ける前のこの時期に合わせて改めて捜索を実施。遺留品の見落としがないか確認した。

 捜査員は金属探知機を使って雪面を探したり、スコップで雪を掘り起こしたりし、複数の場所で遺留品を発見。手袋は片方のみで、他に身に着けるものなど数点が見つかったという。

 同行した山岳救助隊員によると、捜索したのは生徒らが見つかった現場を中心に上方約100メートル、下方約30メートルの範囲。雪の深さは1メートル超だったという。