開幕戦でチーム初安打を放ち、一塁コーチャーとタッチする栃木GBの板倉主将=8日午後12時、清原球場

 「またここで試合ができるとは思っていなかった」。8日に宇都宮市の清原球場で開幕した野球の独立リーグ・ルートインBCリーグ。佐野日大高出で栃木GBの板倉寛樹(いたくらひろき)主将(26)は試合後、歓声に湧く球場を見渡しながら初勝利の喜びに浸った。

 ラストチャンスに懸けて栃木に戻ってきた。

 高校時代はセンバツ甲子園に出場。6番・右翼手として2試合で6打数3安打と活躍した。

 「早くプロ選手になりたい」。日大に進学したが、その思いを抑えきれず、わずか1年で退部、大学も中退。野球に専念するため、2011年シーズンからBCリーグの信濃(長野)に入団。米独立リーグにも渡った。

 「佐日のNPB(日本野球機構)選手は全員投手。自分が野手で第1号になりたい」

 この日は5番・中堅手で先発出場。二回裏に回ってきた第1打席で、記念すべきチーム初安打をマークした。

 「この1年で野球を突き詰め、NPBドラフトを迎えたい」。家族や友人、恩師など多くの知人に見守られ、新たな一歩を踏み出した。