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「1/2成人式」で感謝の心と郷土愛育成 県内にもじわり普及(3月7日 05:00)
子どもたち自身が自分のこれまでの人生を振り返り、将来の夢を考える「2分の1成人式」が2月下旬、藤岡町の赤麻小で行われた。自分の人生を調べることで、かかわりのあった人たちに感謝の気持ちを持ち、郷土の良さを理解することが狙いだ。総合学習の導入を機に県内でも徐々に広がっている。文部科学省が全国の小学校に配布した「キャリア教育の手引き」でも「2分の1成人式」が実践例として紹介されている。新学習指導要領ではキャリア教育を推進しており、その観点からも、あらためて注目されているようだ。 「2分の1成人式」は20歳の半分の年齢に当たる4年生が行う。調べ学習を主とする総合的な学習の時間が始まった2002年度以降、徐々に広まってきた。同校では今年初めて実施した。 「一番うれしかったことは、私が生まれたことをお父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんがとても喜んでくれたことです」「10年間育ててくれてありがとう」「僕は10年後、お父さんの大工の仕事を継いでいきたいです」 式では、同校4年生27人が保護者を前に一人一人、手紙を読み上げた。将来の夢も発表した。家族とのかかわりを総合の時間や社会などの授業で調べ、歓迎されて生まれたこと、今までずっと見守ってもらったことを学んだ。子どもたちの感謝の言葉に、ハンカチで涙をぬぐう保護者もいた。 山崎香純さん(10)は「記憶がなかったころのことも調べた。10年間幸せだったことが分かって良かった」と振り返った。母親の智子さん(41)は「普段は感謝の言葉とか何も言わないが、とても感動した。今後の親子関係でもきずなが強くなるように思う」と目を潤ませていた。 ■ ■ 文科省が推進するキャリア教育は、子どもたちの発達段階に合わせて、働くことへの関心や意欲を育成し、社会人・職業人として自立させることが目的。担任の山口浩彦教諭は、「今までの10年を振り返って家族や地域に感謝し、将来の夢や職業を含めこれから20歳に向けてどう生活していくかを考えるのが2分の1成人式の意義」と指摘する。 式の冒頭には、市村秀夫校長から児童に、渡瀬遊水地のヨシを原料にした証書が手渡された。同町は今年3月、合併して新「栃木市」となるため、子どもたちに自分たちのふるさとの良さを記憶にとどめてもらうことにした。 山口教諭は「低学年だと自分で調べたり考えたりしたものまとめるのはまだ難しい。また、高学年になると、親への感謝を表すことに対し恥ずかしい気持ちが出てくる。10歳というのは『ありがとう』を素直に言えるぎりぎりの年齢。式を通して家族や地域に感謝する心と自分の未来に目標を持てたのではないか」と話していた。 その他のニュース
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