【宇都宮】中里原地区の区画整理事業で、地権者らが「景観形成推進地区」の年内指定を目指していることを踏まえ市は、指定に向けた素案をまとめた。新しい街区(19ヘクタール)は2010年度末に誕生する予定で、建物や広告物の意匠や掲出を制限するほか、一定エリアでは初となる緑化率を打ち出し「5%以上」とした。市民主体の景観づくりである推進地区指定は、市内第1号となる見込み。同素案は15日まで、市都市計画課で縦覧している。
大通りなど市の顔にふさわしい地区を景観形成重点地区に指定して景観形成を進めるのに対し、景観形成推進地区の指定は住民主体の景観づくりを支援する狙いがある。市民や事業者から市に要請があり、区域が0・1ヘクタール以上−などが指定の条件だ。
規制するのは建築物・屋外広告物の意匠(色彩、形態)、掲出方法や緑化など。全体に飽きのこない明るめの色彩を使い、広告物は自家用広告に限り道路上に張り出さないよう掲げる−などとした。
緑化率5%は道路に面する敷地内に生け垣をつくり、庭に木を1、2本植えれば達成可能だという。
推進地区では新、増改築時に建築確認が必要なものはすべて届け出の対象。景観計画の適合審査で基準に合わない場合、市は変更命令や勧告ができる。
同区画整理事業は2006年度に旧上河内町が着手。合併後は市が引き継ぎ現在は仮換地を終えた段階で、10年度末に造成が完了する。北を羽黒山、南を豊かな田園景観に囲まれ、自然と新しい街が共存する街並みをつくる。
市は、都市計画審議会などに諮った上で12月議会に景観条例の改正案を提出する。問い合わせは市都市計画課電話028・632・2568。