J3栃木SCとスポーツ用品販売大手のゼビオ(福島県郡山市)が社会人による新たに女子チームを設立する。同社が一般社員として雇用し競技を続ける環境を整える。企業とJクラブが連携してチーム運営するケースは珍しく、ゼビオは「競技優先の実業団と異なり、社会人としてのキャリア形成が最優先。限られた時間の中でトレーニングし、選手として成長してもらう。引退後の生活も描きやすい」としている。

 栃木SCが25日発表した。県リーグ参画を見据え、来季からの活動を目指す。

 本県は、元日本代表の浦和・FW安藤梢(あんどうこずえ)やINAC神戸・DF鮫島彩(さめしまあや)など女子サッカー界ではトップレベルの選手を輩出している。栃木SCの下部組織であるレディースU-15も、今夏の全日本女子ユース選手権で3位に入るなど実績を残している。

 一方で、社会人が全国レベルで活躍できる受け皿は限られており、有力選手が中学、高校卒業後に県外に流出するケースも多い。また、働きながらアマチュアとして競技を続ける環境が整っていないことで選手の早期引退が余儀なくされ、競技人口の減少なども懸念されていた。

 新チーム立ち上げの構想はこれらを背景に昨夏、持ち上がった。チーム名は「栃木SCレディース」を予定。ゼビオグループが運営母体となり、選手や監督を正社員として採用。県内店舗や宇都宮オフィスで勤務に従事する。栃木SCは練習環境の整備や技術指導、ホームゲームの運営などのノウハウを提供する。