JFAアカデミー福島に合格し、プロ選手を目指す石田(左)と浜野=下野新聞社

 日本サッカー協会の中高生を対象にしたエリート選手養成機関「JFAアカデミー福島」(静岡県御殿場市)に本県の少年サッカー選手2人が合格し、今月入校する。栃木SCジュニアのMF浜野加成(はまのかなる)(宇都宮市錦小)とヴェルフェたかはら那須U12のDF石田然(いしだぜん)(同上戸祭小)で、寮生活をしながら地元中学に通い、元プロ選手らの指導の下で心技を磨く。世界のビッグクラブでプレーする夢を追う12歳の2人は「合格できて驚いた」「ワクワクしている」と新天地での新生活を待ちわびている。

 同アカデミーは能力の高い男女の選手に、より良い指導と環境を与えて中高一貫で集中的に育成することが目的。2006年に福島県で開校し、11年の東日本大震災後は一時的に御殿場市内に拠点を移している。

 13期生を選ぶ今回は昨年7~12月に実技や筆記試験を実施。男子は139人が受験し、16人が合格した。浜野は2回、石田は3回のテストを経て倍率約8・7倍の難関を突破。全国の精鋭が集う選考会だが、試験ではともに栃木県選抜にも選ばれた実力を披露し、「思ったよりできた」と口をそろえる。

 縦への突破力が持ち味の浜野は、新聞で同アカデミーを知った。栃木SCジュニアユースに進む道もある中で「日本代表への近道になる」と受験を決意。「クロスの精度やシュートの決定力を上げたい。他のチームの誘いを断った分、頑張る」と覚悟を固める。

 石田はプレーを読む能力が高く、相手の攻撃の芽を摘めることが強み。ヴェルフェの1学年上の関日向多(せきひなた)が同アカデミーに入学しており、「環境が整っていて楽しいと聞いていた。守備では相手を抑えて、攻撃もパスとドリブル、シュート、全てができる選手になりたい」と意欲満々だ。