第90回記念選抜高校野球大会第5日は27日、兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で2回戦を行い、本県の国学栃木(18年ぶり4度目)が延岡学園(宮崎、12年ぶり3度目)と対戦し、9-5で逆転勝ちした。

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 強打の延岡学園(宮崎)を打で圧倒した国学栃木。柄目直人(つかのめなおと)監督は「選手たちをたくましく思う。流れが変わる中盤に、自分たちの野球をその流れに乗せられた」と潤む目で教え子たちを誇った。

 上位に打率3割超えの打者を並べ、4番には長打力のある大栗拓也(おおぐりたくや)。初戦で4番だった島田侑希(しまだゆうき)を7番に置いた。畳み掛けるイニングをつくりたい、と組み替えたその打線が機能した。

 五回、島田の二塁打を足掛かりに、近藤翔真(こんどうしょうま)の適時打などで2点差。さらに2死二、三塁で大栗はフルカウントから105キロのカーブをセンター前に弾いて4点差を追いつく同点打。「今まで打撃でチームの役に立ててなかったのでうれしい」と大栗。走者を出しながら四回までに3併殺を献上。その嫌な空気をこの回の攻撃で一気に吹き払った。

 指揮官が掲げるのは「初回、1球目、1歩目」の大切さ。島田の勝ち越し本塁打、近藤のダメ押しとなる2点本塁打。いずれも初球を迷いなくたたき、甲子園の空に2度、きれいな放物線が描いた。

 3回戦の相手は智弁和歌山。18年前のセンバツ準決勝で柄目監督が主力を務め、敗れた相手だ。「個人的にはリベンジだが選手も違うのでしっかり対策をたてて戦いたい」と指揮官。冷静な言葉を選びながらも表情には闘志が宿った。