作新-早実(東京)準々決勝 早実・清宮(3)を4打数1安打に封じた作新の篠原=ひたちなか市民球場

 強打の早実をどう抑えるか。注目の一戦は、先発篠原聖弥(しのはらせいや)が好投、作新が5年ぶりとなる春の関東ベスト4に進んだ。

 理想的な立ち上がりだった。初回、先頭打者の出塁を許した篠原だが、続く打者を3球で見逃しの三振。3番・清宮幸太郎(きよはらこうたろう)はスライダーで泳がせ中飛に打ち取った。

 「清宮君に打たれるのは仕方がない。だからその前でランナーを出さないことを心掛けた」。五回1死一塁の場面も清宮の前で内野ゴロ併殺に打ち取り、破壊力抜群の早実打線を分断した。

 速球派ではないが制球力が持ち味の右腕。春の県大会以降、公式戦全てでスターターを任され、信頼を高めている。外野手で出場が続くエース左腕の大関秀太郎(おおぜきしゅうたろう)は「ピンチで動じなくなった。後ろで見ていて頼もしい」と太鼓判を押した。

 この試合は94本の高校通算本塁打を誇る世代屈指のスラッガー清宮をどう抑え込るかにも注目が集まった。

 3打席目まで完璧に抑えられた清宮は「コントロールが良く、てこずった」と振り返った。一方で八回の最終打席は133キロ直球を場外にはじき返し、いずれ再戦するかもしれないライバルにしっかりと力を見せつけた。

 この日は8回を8安打4失点と役割を果たした篠原。小針崇宏(こばりたかひろ)監督は「粘り強く持ち味を出してくれた」と右腕の成長に確かな手応えを感じていた。