那須雪崩事故を踏まえた安全登山の講演に耳を傾ける生徒や顧問教員たち=10日午後、千葉県南房総市、大房岬少年自然の家

 那須町の国有林で春山安全登山講習会中に大田原高の生徒、教員の計8人が死亡した雪崩事故を受け、本県開催が変更された第61回関東高校登山大会(関東高校体育連盟など主催)が10日、千葉県南房総市で始まった。本県を含む8都県の山岳部員と顧問教員ら約320人が参加。本県教委が設置した雪崩事故の検証委員会委員による講演など例年にない研修を日程に盛り込み、「安全登山」の意義を再確認する大会となる。12日まで。

 大会は9月30日~10月1日に那須町で予定していたが、事故を受け本県高校体育連盟(高体連)が開催地を返上。千葉県高体連が関東高体連の当番県であることなどから同県での開催が決まり、併せて事故を踏まえた安全登山の啓発に取り組むこととした。

 本県からは男子が真岡、石橋、矢板東、女子が真岡女子、栃木女子、矢板東の計6チームが参加した。

 10日は南房総市の大房(たいぶさ)岬少年自然の家で開会式と、本県教委の検証委委員の大西浩(おおにしひろし)長野県大町岳陽高山岳部顧問の基調講演を行った。

 式では事故を踏まえ全員で黙とうした後、千葉県高体連の山崎成夫(やまざきしげお)会長が「なぜ事故が起きたか、二度と起こさないためにはどうすべきか。皆さんと共に考える機会にしたい」とあいさつした。式後、事故に巻き込まれて救出された大田原高山岳部員が9月、報道各社に寄せた手記を、同県高体連関係者が読み上げる場面もあった。