ボルダリングW杯で総合2位。実力が安定する楢崎智亜

 第72回国民体育大会「2017愛顔つなぐえひめ国体」は29日、松山市の愛媛県総合運動公園陸上競技場で総合開会式を行い開幕する。「君は風 いしづちを駆け、瀬戸に舞え」のスローガンの下、10月10日までの12日間、愛媛県内20市町と兵庫、高知の4市町村で42競技(公開、特別競技を含む)で熱戦を繰り広げる。本県は冬季国体と会期前開催競技を終え、男女総合(天皇杯)で18位。今回の本大会には29競技(特別競技を含む)に305人の選手、監督が参加し、全国のライバルとしのぎを削る。

〈成年展望〉

  ボルダリングは芝田将基(しばたまさき)(モノリスボルダリングジム)とペアを組む楢崎智亜(ならさきともあ)(宇北高出、県山岳連盟)が優勝候補。楢崎は今季ワールドカップ(W杯)総合2位と力が安定する。

 ソフトボール男子のホンダエンジニアリング、バスケットボール女子の白鴎大は連覇を狙い、14年ぶりの本戦出場を果たしたホッケー男子も上位進出の可能性は十分だ。

 成年は陸上女子やり投げに出場する海老原有希(えびはらゆき)(真女高出、スズキ浜松AC)が長崎国体以来、4大会ぶりの優勝を狙う。ロンドンで行われた8月の世界陸上は予選敗退と不完全燃焼で終わったため、巻き返しに期待が懸かる。

 ボクシングは男子ライトヘビー級で前回優勝の高倉久生(たかくらひさき)(作新高出、日大)、ウエルター級の黒柳禅(くろやなぎぜん)(作新高出、東農大)に注目。前回少年男子で優勝した黒柳は成年でどこまで通用するのか試金石の大会だ。

 〈少年展望〉

 少年は自転車のスプリントにエントリーする宇賀神怜真(うがじんれいま)(作新高)に注目したい。今年になって急成長し、夏の全国高校総体(インターハイ)は準優勝。国体では頂点を狙うと公言するなど心身ともに充実している。

 陸上の男子100メートルには落合廉(おちあいれん)(作新高)が挑む。インターハイではメダルも期待されたが、直前に再発した肉離れで欠場。悔しさを味わっただけに、今大会に懸ける思いは人一倍強い。 

 団体競技は山岳でボルダリングの楢崎明智(ならさきめいち)(第一学院高)に期待が懸かる。7月にシンガポールで行われたクライミングのアジアユース選手権で優勝。国内第一人者の兄・智亜からも刺激を受け、勢いに乗る。