昨年12月に東京で開催された関東高校自馬競技大会の小障害C飛越競技で、県内高校で唯一、馬術部がある白楊の見目瑛が初優勝を飾った。「馬とコミュニケーションをとる楽しさを広めたい」と語る見目は、個人的にも1頭を飼育するほどの馬好き。今年の目標を「愛馬との国体出場と部員増加」と定め、練習に励んでいる。
「ビバ・アメリカン号」に騎乗した見目は前回3位の同種目で安定した騎乗を見せ、ノーミスでゴール。「馬が頑張ってくれたおかげ。自分は頼りっぱなしだった」と主役の座を譲ったが、顧問の山口肇久教諭は「簡単ではない馬を完ぺきにコントロールした」とたたえた。
幼いころ競馬に感動。中学時代は騎手を夢見た時期もあったが、体重制限などの厳しさを知り断念した。それでも馬とのかかわりを求め、巡り会ったのが馬術。進学先を決める中で母親が同校の馬術部OGであることを知った。
同校では練習のほかにエサやりや厩舎の清掃なども生徒が交代で行う。1年生の時に騎乗した「マコト・シンゲキ号」が老齢のため引退すると知ると、「最後まで面倒を見たい」と自宅に引き取った。
現在の相棒はビバ・アメリカン号。愛馬への信頼が深いからこそ、決められた馬に騎乗するインターハイより「自馬」で出場できる国体で結果を残すことにこだわる。
30年前の「栃の葉国体」当時は全国屈指の馬術の強豪県として知られた本県も、近年は競技人口が大幅に減少。同校の馬術部も部員は8人にとどまっている。
「部員をもっと増やして団体戦がある大会にも出場できるようにしたい」。部長を務める見目は新入生の加入に期待している。