宇都宮ブリッツェンの小野寺玲

 疾風のごとく公道を駆け抜ける自転車ロードレース。日本代表としても活躍する宇都宮ブリッツェン小野寺玲(おのでられい)は若手の成長株。「少しずつ確実に、力は上がってきている。自分には自転車しかない」とたくましい。

 チーム内では猛スピードでゴール前競争に挑むスプリンターを任されている。だが、本人は一定距離の単独走破タイムを競う「タイムトライアル(TT)」のスペシャリストを自負する。

 平たん路で時速約50~60キロ、風などの条件が整えば最高で約70キロにも到達するロードレースの世界。爆発力に加え、トップスピードを長時間キープできる脚力を備えている強みがあるからだ。

 2016年夏、代表に初招集され、23歳以下国別対抗レース「ツール・ド・ラヴニール」(仏)で日本チームで唯一完走した。昨季は主戦場の国内ツアー優勝2回のほか、アジア選手権U-23個人TTでも王者に輝くなど飛躍の一年となった。

 一方、世界選手権U-23TTでは出走56人中43位と撃沈。全長37・2キロのコースで首位との差は4分40秒。「力の差がはっきりした。アジアで戦えても世界で通用しない」と思い知った。

 ロードレース界では五輪よりもツール・ド・フランスや世界選手権が重要視される。それでも「日本では五輪が最も評価される。活躍できればロードレースへの注目度も変わる」と意義を語る。