男子200メートル個人メドレーで7連覇を達成した萩野公介(ブリヂストン)=東京辰巳国際水泳場

 重圧を乗り越え、自分との戦いに勝った。

 萩野公介(はぎのこうすけ)(小山市出身、ブリヂストン)が男子200メートル個人メドレーで7連覇。「いつもの優勝とひと味もふた味も違う。平井(ひらい)(伯昌(のりまさ))先生のご尽力や、家族のサポートがなければここにいなかった」。苦労して手にした一つ目の栄冠と代表切符を獲得。初日とは対照的な晴れやかな笑顔だった。

 決勝は最初のバタフライで抜け出し、背泳ぎで2位に1秒以上差をつけた。後半はライバル瀬戸大也(せとだいや)(ANA)らに詰められたが「体重移動を意識したブレスト(平泳ぎ)の調子がいい」と一度もトップを譲らず、銀メダルを手にしたリオデジャネイロ五輪時の記録を0秒24縮めてフィニッシュした。

 大会初日の400メートル自由形は標準記録に届かず2位に終わり「情けない」と猛省。日本記録を保持する200メートル自由形を棄権する苦汁の決断を下し、今種目に懸けた。一昨年に手術した右肘の影響で本来の泳ぎを取り戻せず、体調不良で冬場の泳ぎ込みも不足する中で王者としての意地を見せつけた。

 残すはリオ五輪で金メダルを手にした400メートル個人メドレー。「2020年まで1日も無駄にできない。この種目を中心に練習してきたので頑張りたい」。2冠で完全復活を証明する。