日本人トップの3位に入り、チーム初の表彰台に上った宇都宮ブリッツェンの雨沢毅明(右)。中央は優勝のカノラ=宇都宮市内

 アジア最高位の自転車ロードレース「2017ジャパンカップサイクルロードレース」最終日は22日、宇都宮市森林公園周回コース(1周10・3キロ×10周=103キロ)で本戦を行い、マルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が2時間45分37秒で初優勝を飾った。カノラは前日のクリテリウムも制しており、大会史上初の完全制覇者となった。3位に下野市出身の雨沢毅明(あめざわたけあき)(宇都宮ブリッツェン)が入り、チーム初、日本人選手としても通算6人目の表彰台に立った。

 今年で26回目となるレースは4年ぶりの雨中開催となり、周回数を当初の14周から10周に短縮して行った。国内外14チーム69選手が出走したが、完走は47選手だった。

 7万人(主催者発表)のファンが見守る中、序盤から国内チームだけでなくワールドチームも積極的にアタックを仕掛けた。先行していた3選手を吸収した先頭集団が9周目に形成され、最後は5選手によるスプリント勝負をカノラが制した。2位はベンジャミン・プラデス(スペイン、チーム右京)だった。

 3位に入った雨沢はアジア最優秀選手賞、U23最優秀選手賞もダブル受賞。那須ブラーゼンは23位の吉岡直哉(よしおかなおや)が最高位だった。

 ◆ チーム創設の悲願へ一歩 ブリッツェン

 宇都宮ブリッツェンが9年の時を経て、ついにジャパンカップで大輪を咲かせた。22歳の若きエース雨沢毅明が、チーム創設以来初の3位入賞。「みんなに守られて走れたからこそ、今ここにいる」。表彰台の上で喜びをかみしめた。

 チーム全員の力で、逆境をはね返した。エース雨沢は1周目にメイン集団から中切れし、逃げ集団に続いてできた10人弱の追走集団にすらも1人も送り込めなかった。だが、そこから総合力の高さを見せつけた。

 まずはパンクで遅れていた小野寺玲(おのでられい)が奮闘。強烈なアシストで雨沢をメイン集団に戻した。集団ではケガからの復帰戦となった増田成幸(ますだなりゆき)、鈴木譲(すずきゆずる)のベテラン勢に加え、22歳の岡篤志(おかあつし)が献身的にアシストし、序盤の劣勢を完全に覆した。

 残り2周は6選手の集団内サバイバル。雨沢は果敢に前に出て、最終コーナーからスプリントを開始。「((マルコ・)カノラ選手たちが一枚上手だった」と悔しさをにじませるが、生粋の地元っこが世界と互角に渡り合った。