連覇の鍵を握る佐野Aの5区石川颯真(日大)=2日の箱根駅伝(左)、王座奪還に欠かせない経験豊富な那須塩原Aの郡司貴大(小森コーポレーション)=昨年11月の大田原マラソン

 第58回県郡市町対抗駅伝競走大会(栃木陸上競技協会、下野新聞社など主催)は29日、県庁を発着点に10区間60・02キロで行われる。中学生から社会人男女混合の30チームが冬の栃木路を駆け抜ける。前回大会で総合初優勝し、その時のメンバー7選手が残る佐野Aを筆頭に、2年前まで6連覇していた那須塩原A、選手層の厚い大田原A、足利なども実力は拮抗(きっこう)。同時に選手たちの意地がぶつかり合う区間賞争いも見どころの一つだ。激戦必至のレースを区間別に展望した。

 男子高校生以上は最長区間(10・42キロ)の5、6区の走りに注目が集まる。5区は往路、6区は復路のそれぞれエース区間。佐野Aは前回5区区間賞の石川颯真(いしかわそうま)(日大)が往路を締め、復路スタートの6区は実業団の植松蓮(うえまつれん)(プレス工業)を配する強力布陣だ。

 対する那須塩原Aも、5区に昨年の大田原マラソンで優勝した郡司貴大(ぐんじたかひろ)(小森コーポレーション)、6区に熊耳智貴(くまがみのりき)(国学院大)を配し王座奪還に隙はない。

 このほか5区は大田原Aは桜岡駿(さくらおかしゅん)(東洋大)、足利は上村純也(うえむらじゅんや)(山梨学院大)、栃木は箱根駅伝4区区間賞の栃木渡(とちぎわたる)(順大)と箱根駅伝選手がそろい、虎視眈々(こしたんたん)と頂点を狙う。鹿沼Aは6区に実業団トップクラスの横手健(よこてけん)(富士通)をエントリー。全国区の走りに注目が集まる。

 中学生男子の4区(3キロ)と最終10区(2・7キロ)は大田原Aが一歩リード。4区松山和希(まつやまかずき)と10区工藤巧夢(くどうたくむ)はともに全国中学大会に出場した大田原中の中心選手で、22日に広島県で行われた全国都道府県駅伝メンバー。松山は同駅伝で県勢初となる6区区間新記録を樹立するなど好調を維持する。

 大田原Aのライバルと目される那須塩原Aも、4区益地陽生(ますちようせい)と10区宮下拓磨(みやしたたくま)の三島中コンビも2年前の全国中学駅伝に出場していて実力は十分。全国中学大会3千メートル5位に入っている足利の10区赤坂匠(あかさかたくみ)(群馬・樹徳)、同1500メートル7位の実績を持つ真岡Aの4区富田陸空(とみたりく)(中村)らも火花を散らす。

 女子は中学生の1区(2・7キロ)と高校生以上の7区(3キロ)の2区間。1区は大田原Aの千葉彩良(ちばさら)(大田原)が頭一つ抜けている。佐野Aの松崎愛(まつざきめぐ)(佐野北)、那須塩原Aの渡辺凜花(わたなべりりか)(厚崎)らがどこまで食らいつくか。

 高校生以上の7区(3キロ)は佐野Aの安藤優香(あんどうゆうか)、大田原Aの小谷萌子(こたにもえこ)ら全日本大学女子駅伝に出場した白鴎大が中心になりそうだ。本命の大学生ランナーたちを足利の宍戸梨夏(ししどりか)(白鴎足利高)、真岡Aの藤原瑠奈(ふじわらるな)(同)、那須塩原Aの高木萌子(たかぎもえこ)(青森山田高)ら高校生が追う。