10区の選手をねぎらう駒大の浅石主将(左)=東京・大手町

 「主将」という大きな重責と向き合った県勢3人の1年がこの日、終わった。理想とはほど遠い結末に、肩を振るわせ、消化できない思いをかみしめた。

 9位で辛くもシード権を守った駒大。浅石祐史(あさいしゆうじ)(作新高出)は、何度も言葉に詰まった。「戻れるのなら1年前に戻りたい」

 昨年の出雲で大学駅伝初出場を果たした後、けがに見舞われ「その時点で『厳しいかな』と察した」。だが、仲間の信頼が厚い主将は悔しさを胸にしまった。この日も7区の付き添い、8区の給水と動き回り、大手町でゴールを待った。

 上村純也(うえむらじゅんや)(白鴎足利高出)の山梨学院大、石川颯真(いしかわそうま)(佐野日大高出)の日大はともにシード権を逃した。

 前日の往路でそれぞれ4区、1区を走ったが、終盤に力尽きた。仲間の欠場で、4日前に9区予定からスライドした上村は「勝たせる走りができなかった」。2区・ワンブイとの二枚看板として臨んだ石川は「最後は脱水症状。力を出せなかったことが心残り」と天を仰いだ。

 高校3年時の都道府県対抗駅伝では、本県代表として高校生区間を走った3人。この春、いずれも実業団に進んで競技を続ける。

 「この1年は、休みの日もチームのことを考えていた。普通では学べないことを学んだ」とは石川。限られた人にしか味わえない苦楽も、この日の涙も。すべてを抱えて新たなステージへと巣立つ。