ルーキーながら攻撃陣を支えたFW古橋=1日、日光霧降アイスアリーナで行われたサハリンとのプレーオフ準決勝第4戦より

 アイスホッケーアジアリーグHC栃木日光アイスバックスの2016-17年シーズンが幕を閉じた。岩本裕司(いわもとゆうじ)監督体制4年目、集大成のレギュラーリーグ通算成績は昨季と同じ24勝24敗、勝ち点は69として2年連続でプレーオフ(PO)進出を果たした。POは準々決勝で王子を破り最終順位は4位、準優勝した11-12年シーズン以降では最高成績だった。

 接戦が多かった。レギュラーリーグの1点差ゲームは22試合(10勝12敗)。上位陣とも互角の戦いを展開できた試合も少なくない。2位サハリンには3勝3敗、1位ハルラには1勝5敗だが、1月の3連敗は全て1点だった。

 1点を追う状況で同点、逆転を狙うあまり、前がかりになって逆襲をくらったり、反則を取られたりして状況を悪くすることが多かった。一方、先制しながら負けた試合は実に10試合。第2ピリオドまで3-0としながら、第3ピリオドに5失点して敗れた昨年11月5日の東北戦はその象徴だ。

 斎藤哲也(さいとうてつや)主将は「うちは常に攻めるチームではない。しっかりと60分間我慢して、いい守備からチャンスをものにすることが必要」と、僅差の試合をものにすること、築いたリードを守り切ることが上位に食い込む近道だと強調する。

 若手の活躍、成長が見られたシーズンでもあった。世代屈指のFW古橋真来(ふるはしまくる)(日光明峰高-中大)が入団。FW寺尾勇利(てらおゆうり)(日光東中-北海道・駒大苫小牧高)も海外挑戦から復帰し、チーム日本人選手トップの16ゴールを挙げた。寺尾は「責任感を持って戦い、精神的にも鍛えられた1年だった」と振り返った。

 ルーキーシーズンで15ゴールの古橋は「スピードならアジアリーグでも通用する。パックを持ったら取られない。やれると感じた」と手応えを得た。来季へ「スコアリングは詰めが甘い部分があった。25得点を目標に決定力を上げる」と攻撃陣をけん引する決意を語った。

 「得点やアシストがつくFWが注目されがちだが、伊藤剛史(いとうごうし)、佐藤大翔(さとうひろと)、日光明峰高出の大津夕聖(おおつゆうせい)のDF3人の成長もチームにとって大きかった」と斎藤哲。若手の奮闘が白星を引き寄せた試合も多く、その頑張りが中堅、ベテランを刺激し、次第にチームを一つにした。