退任あいさつで、目に涙を溜める岩本監督=日光霧降スケートセンター

 アイスホッケーのHC栃木日光アイスバックスは9日、日光霧降アイスアリーナで記者会見を開き、4年間指揮を執った岩本裕司(いわもとゆうじ)監督(55)が今季限りで退任すると発表した。契約期間満了に伴い、契約を更新しなかった。後任は未定。岩本監督は「声を掛けてくれたチーム、経験したことがない熱い応援をくれたファン、何より感動を与えてくれた選手に感謝したい」と述べた。

 岩本監督は北海道出身。20年間、旧日本リーグ雪印のFWとして活躍した。最後の2年間は監督も兼任し、チームの廃部に伴い現役を退いた。

 2013年にバックスの監督に就任。チーム強化に尽力し、14年に全日本選手権初優勝、アジアリーグでも2年連続プレーオフ進出へと導いた。リーグ通算83勝はチーム歴代監督で最多。今季開幕前、シーズン終了後に契約を更新しない旨が伝えられていたという。

 会見に同席したセルジオ越後(えちご)シニアディレクターは日本代表を4人も輩出した手腕に感謝しつつ、「クラブを維持するには常に刺激が必要」と説明。土田英二(つちだひでじ)取締役兼チームディレクターは「後任候補は何人かいる。アイスホッケーを通じて地域に還元できる人材を考えたい」と話した。

 岩本監督は会見後、ファン感謝デーに参加。時折言葉を詰まらせ「今季のプレーオフでは、ファンの『勝って霧降(アリーナ)に戻って来い』という熱い気持ちを選手も感じてくれた。これは一生の宝物。自分も日光を愛しているし、今後も一緒に愛してほしい」と退任のあいさつを述べた。