【足利】福居町の染色加工会社「トチセン」は、敷地内にクローバーの別名で知られるシロツメクサを栽培している。四つ葉のクローバーの株をもらい受けて増やしたため、多くが四つ葉か五つ葉で、中には八つ葉のクローバーも確認された。四つ葉は幸運をもたらすと言われていることから、同社はさらに数を増やして希望者に無償配布する方針。青山孝志(あおやまたかし)取締役(65)は「幸せを分け合い、元気な地域にしたい」と意気込んでいる。

 同社は1913年に創業。れんが造りの工場が特徴で、建物の一部は国の登録有形文化財となっている。

 クローバーの栽培は昨年3月、埼玉県加須市で四つ葉のクローバーを活用した地域活性化に取り組む鈴木一男(すずきかずお)さん(65)の協力を得ながら始まった。

 同県で高齢者の活動発信を通じ、地域参画を後押しする「地域デビュー楽しみ隊」としても活動する鈴木さん。数年前から自生する四つ葉のクローバーを自宅の庭に移植し、現在は約100平方メートルで四つ葉以上の葉を持つクローバーを栽培している。

 同社は鈴木さんから提供された四つ葉のクローバーを、倉庫脇の長さ50メートルほどの花壇で育てている。現在は全体の半分程度だが今後は花壇いっぱいに植え、地元企業や商店などに分け与える予定だという。

 青山さんは「分けるにはまだまだ数が少ないが、地域のさまざまな場所で四つ葉のクローバーを見ることができれば楽しいと思う」と話した。