益子町の民意は、4期目となる大塚朋之(おおつかともゆき)氏(52)に町政を託すことを選択した。

 大塚氏の組織は昨年8月、前後援会長の死去で立て直しを迫られた。選対幹部から「4度目の選挙なのに初めてのよう」との声が漏れるほどの手探り感。「3期やったのだからもういい」というムードもある中、危機感を保って結果を導いた。

 選挙戦を通じて、大塚氏の「夢」実現へのストーリーが明確になったことにも意義がある。

 道の駅ましこを「エンジン」として農と食、観光を町の基幹産業に育て、農家や観光に携わる人たちが潤って、町も稼げるようになる。さらに、稼げる力をベースに、教育や福祉などを充実させ、町民が「幸せ」を感じられる町とする。そういう筋書きだ。

 ただし、こうした少子高齢化・人口減への対策は、全ての自治体に共通するミッションだ。それだけに自治体間競争も激しく、実現の道のりは極めて険しい。

 根強い多選批判や、対立候補を支持した一定数の民意に常に目配りすることも避けられない。大塚氏が目指す「幸せな共同体」をどう見える化するのか。目が離せない。