那須拓陽高の「大山農場」内に復元された池を中心に広がっているビオトープ

 【那須塩原】「全国学校・園庭ビオトープコンテスト2017」で那須拓陽高がこのほど、特に野生生物が住むビオトープとして優秀な取り組みを評価する環境大臣賞を県内で初めて受賞した。同校は7年前から、生徒が農産物などを栽培する同校近くの「大山農場」内の池(水深約1・5メートル)を復元し、水田までの水路を整備。国の特別天然記念物「ミヤコタナゴ」の繁殖実現に向けた調査研究なども進め、その活動が評価された。

 コンクールは子どもの環境教育などを促進するため、環境保護団体「日本生態系協会」が隔年で開催。10回目となる今回は全国から計104団体が応募した。

 同校の池田修一(いけだしゅういち)教諭(52)によると、農場内の池は1965年ごろに1度水が止められ、長年土砂に埋もれていた。しかし、生徒が地元住民から「昔はここに池があった」という話を聞いたことをきっかけに、2010年から農業経営科の生徒たちを中心に復元が始まったという。

 生徒たちは土砂を掘削し、農場内の水田まで続く全長約100メートルの水路を大谷石で造るなど5年かけて池を復元。その後、ミヤコタナゴが住むビオトープを目指し、ミヤコタナゴが卵を産み付ける二枚貝の「マツカサガイ」の繁殖試験、水質調査を続けてきた。