市内の小学生が栽培から販売まで手掛けたブランド米「あしむ米」

 【足利】小学生が栽培から収穫まで手掛けたコシヒカリの販売会がこのほど、大町のカフェ「晴(は)れ晴(ば)れ」で開かれた。助戸東山町の学習塾「Educatio(エデュカチオ)」(渡辺紀之(わたなべのりゆき)代表)が実施する起業家体験プログラムの一環で、田植えや稲刈りに加え、商品名の考案や販売の資金集めなども子どもたちが担った。作ったコメは「あしむ米」と名付けられ、来年1月末までカフェで販売される。

 塾は昨年4月に設立された。変化の激しい時代に対応できる「考える力」を育てようと、今年6月から農業を通じてチームワークやお金の大切さなどを学ぶ「起業家体験プログラム」を新たに開始した。

 プログラムには市内の小学生10人が参加した。米作りは佐野市閑馬町、農業太田靖彦(おおたやすひこ)さん(56)が協力。同市内の耕作放棄地だった棚田約10アールにコシヒカリの苗を植え、農薬を使わずに有機肥料のみで栽培、今秋に収穫し玄米約240キロに上った。

 児童は稲作の過程を一通り体験。販売方法や価格決定のマーケティングを学ぶ一方、過疎化や鳥獣害といった地域の課題も並行して学習した。

 完成した「あしむ米」は「安全」「安心」「無農薬」から1字ずつ取って名付けた。11月には販売に必要な経費を集めるため、足利商工会議所でのイベントの際に事業説明のプレゼンテーションを実施。支援金計約20万5千円が寄せられたという。