活動予定について話し合う保護猫サークルのメンバー=宇都宮市峰町の保護猫コミュニティカフェ「てんしんらんまんな★ラッキー」

 大学内での猫の繁殖を防ごうと、宇都宮大の学生らが「保護猫サークル」を設立し、構内にすむ猫の不妊去勢手術やもらい手探しに乗り出した。関係者によると、県外で同様の活動を行う大学サークルはあるが、県内では初めて。本県の犬猫殺処分数に占める子猫の割合が3割に上る中、サークル代表の同大農学部生物資源科学科3年、加藤(かとう)えみさん(22)は「大学内の猫を学生が管理することで不幸な命をなくしたい」と話す。

 同サークルは同科の学生が中心となって立ち上げ、7月に同大から公認を受けた。現在、学部を超えて38人が加入している。

 猫の保護活動に詳しい日本動物福祉協会栃木支部によると、福島大や中央大、筑波大などに同様の学生サークルがあるという。

 「数年前、飼い主のいない猫が大学内で繁殖し、20匹を超えるほどに増えた」と加藤さん。車にひかれたり、台風の影響を受けたりして、死んでいる猫も多く見つかったという。

 命の犠牲をなくしたいと始まった活動。まずは峰キャンパス(宇都宮市峰町)で猫の生息調査を行い、車庫などに約10匹を確認した。大学の許可を受けて捕獲作業に当たり、順次、動物病院で不妊去勢手術を受けさせている。

 回復後は原則、元いた場所に放すが、人なつこい猫は同大近くの保護猫コミュニティカフェ「てんしんらんまんな★ラッキー」で飼育しながら、もらい手を探す方針だ。

 同カフェ代表で同大教員の桑島英理佳(くわじまえりか)さん(35)は「学生なら脈々と活動をつなげてくれる。学生発信によって、保護活動への理解がさらに広まるはず」と大きな期待を寄せる。