「三依かえし音頭」を披露する三依小、中の児童生徒ら

 【日光】県内で最も古い民謡民舞とみられる三依地区の「三依かえし音頭」が16日、三依小、中学校のグラウンドで行われた両校の合同運動会で児童、生徒、保存会などにより再現された。これまでも運動会で踊られてきたが、かつての踊りとは振り付けなどが変化していたため、研究者らの協力を得て改めて学び直した。三依かえし音頭保存会の舘野伊三郎(たてのいさぶろう)会長(77)は「地域の大切な文化。かつての踊りを子どもたちに伝え、残していきたい」と話している。

 三依かえし音頭は、踊り手が音頭取りの歌った歌詞をそっくり歌って返す珍しい「返し音頭」の盆歌。発祥は江戸時代といわれ、日光和楽音頭のルーツという研究もある。市の無形民俗文化財に指定されている。

 高齢化や人口減少などで次第に歌われなくなり、1992年に保存会が発足。翌年、40年ぶりに復活した。その後は地区の盆踊りや三依小、中学校でも運動会で踊ってきたが、時代の変化とともに振り付けなどが変わっていたという。

 三依小、中学校では、かつての踊りを知ろうと、92年当時、復活のために調査などに当たった県民俗芸能保存協会の橋本美代子(はしもとみよこ)副会長(89)や「足尾石刀節」全国大会の岡田光夫(おかだみつお)会長(68)らを学校に招き、指導を受けた。