町が「独立宣言」した後の状況を伝えるリポーター(上、右)と、周辺自治体の境界に検問を設置した場面

 【上三川】町はシティープロモーションを目的としたフィクションのPR動画を初めて制作し、市公式ホームページ(HP)で公開している。本編は約8分の作品で、「上三川町には何もない」などの言葉を耳にした星野光利(ほしのみつとし)町長が独立を宣言、混乱する周辺地域とは対照的に平穏に暮らす町民の様子をニュース番組で報道する設定となっている。今月1日の公開から3週間で約1800回再生されており、町内外へのPR活動などで活用する方針。

 国の地方創生加速化交付金を活用。観光情報誌「るるぶ特別編集 上三川」と共にJTBに委託し、事業費計約510万円で制作した。

 タイトルは「上三川町独立宣言」。本編と30秒の予告編が作られ、町職員ら約20人が出演している。昨年8月ごろから構想を練り、12月に町内などで撮影。地味と言われることもあるイメージを逆手に取り、町が県内で主要な役割を担っていることをアピールする。

 動画では「上三川王国」となった町と周辺自治体の境界に検問を設置したと想定。国道新4号や北関東自動車道で車が立ち往生し、巻き起こった大渋滞などが描かれている。最後は「国王」になった星野町長の「何もないんじゃない、何でもあるからおとなしくしていたのに」というせりふなどで締めくくる。

 これまでに町はPR動画を制作したことはあるが、フィクションは初めて。町内の小中学校などにPRチラシ約4千枚を配布しているほか、動画をスマートフォンなどで見られるQRコードを星野町長ら町職員の名刺にも入れる。検索エンジンで「上三川独立宣言」と入力すれば、該当ページが表示される。