【宇都宮】宇都宮まちづくり推進機構の「うつのみや石蔵バンク」を通して借り手を募集していた戸祭元町の石蔵が、取り壊しの危機を乗り越え、11月中にも起業家を支援するシェアスペースとして再生されることが決まった。同バンクでの成約第1号。所有者と借り手を橋渡しした同機構は「これを成功事例とし、今後も歴史的建物の消失を防ぎたい」と意気込んでいる。

 石蔵は商業施設の建設が進むアピア跡地のすぐ西側にあり、1929(昭和4)年建築。所有する都内の男性からの依頼を受け、同機構の歴史的建物活用特別委員会が運営する同バンクで7月から借り手を募っていた。

 だが、問い合わせは複数件あったものの契約には至らず、所有者は8月中旬までに借り手が見つからなければ取り壊して駐車場とすることも検討していた。

 同委員会メンバーは、SNSなどを通じて精力的に協力を呼び掛けるなど奔走。取り壊しが決まる直前、市内の一般社団法人「スリーアクト」が手を上げた。