【宇都宮】「でかいねー大仕事だ」−。18日、陽西町の護国神社で行われたシイの木の移植作業には大勢の近隣住民が見物に訪れ、作業を見守った。シイは幹回り4・5メートル、高さ18メートルの巨木。巨大クレーン車を繰り出し、16人が作業に当たった。県遺族連合会会長で同神社総代の木村好文県議は「移植できて本当に良かった。地域のシンボルになってもらいたい」と話していた。
同神社によると、神社が現在の位置に遷座したのは1940(昭和15)年4月。県が皇紀2600年の記念事業として行った。約3・8ヘクタールの広大な敷地に植えられた樹木は、県内一円から献木されたという。
県道拡幅では、神社境内南側の敷地約3800平方メートルが対象になった。約250本の立ち木があり、シイの巨木もその一つ。
当初伐採予定だったが、地域住民などから惜しむ声が寄せられたほか、樹木伐採を請け負った中村土建(大曽4丁目)の現場事務所(皆川俊政所長)も神社に移植を持ち掛けた。
移植準備は16日に始まった。クレーン組み立てや根回りの掘り返しなどを行い、18日は根元にワイヤーの網を掛けてつり上げ、移動と植え付け、支柱の取り付けを行った。
移植場所は、移設された鳥居に向かって左側。右側には境内本殿前にあったシイの木を移植した。
中村土建の皆川所長は「樹勢を回復して根付かせるのが最終目標。5年ほど経過を見たい」と話した。