【佐野】市が学校法人佐野日本大学学園から取得した高砂町の「まちなか活性化ビル」(仮称)について、市民ギャラリーや起業家支援、情報発信の拠点などを整備する方針であることが25日までに分かった。市は、内装工事費など計5千万円を盛り込んだ補正予算案を12月定例議会に提出。既に予算を確保した耐震補強などの工事と合わせ、来年秋までに工事を終えたい考えだ。
市が6月、土地と合わせて約7500万円で取得した同ビルは4階建て、延べ床面積約1100平方メートル。土地は約660平方メートル。取得以前から1階には市の「人間国宝 田村耕一陶芸館」が入っているが、2階から4階は使われていなかった。
市は「にぎわい創出」と「情報発信拠点」の観点から活用策を検討。市民ギャラリーは一般に貸し出すタイプではなく、市が市の歴史や文化に関する展示を企画したり、市民団体の作品などを紹介するスペースとして活用する。
起業家支援としては、起業の意欲がある市民らが一定期間、試験的に安く店を出せるチャレンジショップの開設などを想定。このほか、街づくりに関する情報発信の拠点をつくりたいと具体的内容を検討している。
耐震補強やエレベーター整備費は、国の臨時交付金を財源に約1億円確保。今回の補正予算案が通り次第、すべての工事を発注する。
ビルの活用策をめぐっては「市まちなか活性化推進協議会」のビル活用検討専門部会が議論を重ね、8月に提案書を市に提出していた。今回の活用策はほぼ部会の提案に沿っている。