宇都宮市や芳賀町などが導入を進めている次世代型路面電車(LRT)事業について、石井啓一(いしいけいいち)国土交通相は20日、LRT軌道の工事施行を認可した。県も22日に「都市計画事業認可」を出す予定で、着工に必要な手続きをすべてクリアすることになる。市などは今後、用地取得や各種工事に入り、2022年3月の開業を目指す方針。

 国の工事施行認可を受け、両市町と運営会社の第三セクター「宇都宮ライトレール」の3者が同日、市役所で会見。佐藤栄一(さとうえいいち)市長は、「実現に向けた大きな一歩。全国の注目を集める全線新設のLRT整備のスタート地点に立った」と述べ、「LRTが新たな市のシンボルになり、市民から愛される公共交通になるよう全力で取り組みたい」などと決意を語った。

 芳賀町の上野哲男(うえのてつお)副町長は「安全な工事の実施に努め、一日も早い開業を目指す」などと話した。同社の高井徹(たかいとおる)社長は「今後とも市町と緊密に連携を図り、安全で快適、利便性の高いLRTになるよう開業に向けた準備に着実に取り組んでいく」と述べた。

 市によると、県の都市計画事業認可を受けた上で、早ければ月内にも測量などを含む整備事業への着手を目指している。起工式などは新年度以降に予定しているという。工事は、施設規模が大きい車両基地(約4ヘクタール)と、工事可能時期が限られる鬼怒川に架ける橋(約640メートル)を先行させる。事業用地の取得のため、今後は詳細な条件を示した上で、地権者との交渉にも入るとしている。