左から元財務相の安住氏、自民党の二階幹事長

 22日投開票の衆院選最終盤の19日、前職2氏が激しくしのぎを削る栃木2区に、自民党の二階俊博(にかいとしひろ)幹事長と民進党系無所属の安住淳(あずみじゅん)元財務相が応援に入り、舌戦を繰り広げた。二階氏は「地元の諸問題解決に党を挙げて努力すると誓う」と与党の存在感をアピールし、安住氏は「もう一度、自民に対抗する大きな固まりをつくりたい」と非自民勢力結集を訴えた。

 二階氏は鹿沼市内の民間ホールで、業界団体を対象とした自民前職の個人演説会に出席。激しい競り合いの情勢について、「油断できない。残された期間で勝敗が決まる」と引き締めを図った。

 終了後、記者団の取材に対し「(全国的に)自民が堅調だと聞くが、最後まで脇目も降らずラストスパートをかけた方が勝つ」と強調。一方、「政党活動は簡単に結果が出るものではない」と新党の動きをけん制。「終盤も、謙虚に党の政策を訴えていくだけで、新手はない」と話した。

 安住氏は、同市内で行われた無所属前職の街頭演説に参加。「(分裂した)野党は情けない立場。自民が漁夫の利で勝つと言われている」と危機感をあらわにした。また、希望の党について「(民進からの合流者の)『排除』という言葉が使われたことに違和感がある」と批判した。

 その上で「自民1強ではだめだ。一番訴えたいことは、田舎と都会、富める者と貧しい者の格差の是正。寛容な保守とリベラルが一緒になり、互いに支え合っていく社会をつくりたい」と、共生社会の実現に向けた勢力結集の必要性を強調した。