ホフマン式れんが窯の関係者が集ったシンポジウム

 【野木】国内に4カ所現存する「ホフマン式れんが窯」の関係者が初めて一堂に会する「野木町煉瓦(れんが)窯シンポジウム」が7日、野木の同煉瓦窯で開かれた。約120人が参加し、基調講演やパネルディスカッションを通して文化財を観光資源として活用するための方策などについて考えを深めた。

 ホフマン式れんが窯とは、ドイツ人技師フリードリヒ・ホフマンが考案した技法で、環状に配置して連続でれんがを製造できる窯。国内では野木町、埼玉県深谷市、京都府舞鶴市、滋賀県近江八幡市に残っている。

 シンポジウムは同所で開催している「れんがまつり」の一環で、文化庁の文化遺産総合活用推進事業。真瀬宏子(ませひろこ)町長の講話の後、文化庁の岡本公秀(おかもときみひで)文化財調査官が「歴史文化基本構想と広域文化観光・まちづくりについて」と題して基調講演した。

 岡本調査官は「文化財は社会全体で守る必要がある」と指摘。民家や蔵を活用して新しい価値を付与する例を紹介した。また文化財継承には「地域社会との連携や協力体制が不可欠」と訴えた。