関東・東北豪雨で浸水被害に見舞われた大行寺地区=2015年9月10日

 【小山】2015年9月の関東・東北豪雨を受け、市は浸水被害に見舞われた大行寺地区の排水強化対策を進めている。雨水を約3万トンの調整池に集め、ポンプで排水する公共下水道計画だ。整備計画は県の許可を得て調整池の基本設計に着手した。今後、実施設計や土地買収などを進め、調整池は20年度末、ポンプ場は21年度末の完成を目指す。

 同地区は思川右岸に位置する。15年の水害では水位の高い思川の水が豊穂川に逆流。さらに豪雨による雨水やその排水があふれる被害に見舞われた。地元の思水ケ丘自治会(根津賢悟(ねづけんご)会長)によると、住宅348棟のうち300棟が床上、42棟が床下と自治会加入世帯の約98%が水に漬かった。

 今回の整備区域は約70ヘクタール。水害を踏まえ、地区内の雨水を直接、豊穂川に流すのではなく、新たに埋設する雨水管などで雨水を調整池に集めてためる。市によると、調整池の容量は25メートルプール(水深1メートル、6レーン)の約100杯分に相当するという。調整池の水はポンプでくみ上げて流す。