夜間、ハイビームでの運転を呼び掛ける大型パネル=19日午後、県警本部

 県警は19日、先行車や対向車がない限りヘッドライトをハイビームにするよう運転者に促す広報活動「ハイビーム大作戦」を始めると発表した。多発する夜間歩行中の交通死亡事故を防ぐため、県警交通企画課は「ハイビームにすることで防げる事故がある」と訴える。

 県警によると、県内の過去5年の交通死者471人のうち、夜間歩行中だったのは約4分の1に当たる118人。このうち運転者がハイビームにしていたのは2人だけだった。

 ハイビームは時速60キロの場合、照射距離がロービームと比べ約60メートル長いとされ、歩行者をより遠くから発見できる。運転免許の取得・更新などの際に配られ、先月改正された冊子「交通の方法に関する教則」でも、市街地などを除いてヘッドライトを「上向き」にするよう明示している。

 しかし、県内でハイビームを積極的に使う意識は浸透していない。県警は今月、国道4号や293号など7路線で3日間、夜間調査を初めて実施。先行車や対向車がない状況の通行車両1818台のうち、ハイビームにしていたのはわずか70台、3・9%しかなかったという。

 県警では大型パネル100枚、ポスター2500枚を作製したほか、夜間検問でチラシを配布する予定。