福田知事(右)に監査報告書を提出した鎌形氏(中央)=16日午前、県庁

 県包括外部監査人の鎌形俊之(かまがたとしゆき)公認会計士は16日、2016年度包括外部監査報告書を福田富一(ふくだとみかず)知事に提出し、子育て支援と高齢者支援に関する事業の財務事務について監査結果を公表した。不適当と判断される「指摘事項」が45件、「意見」が28件あり、自治医大と獨協医大の「とちぎ子ども医療センター」への計7億円近い補助金について「適切でない」として、見直しを求めるなどした。

 報告書によると、県はとちぎ子ども医療センターを整備するための補助金を両医大に交付し、完成後も運営経費を補助している。同センターの施設と設備の更新費用を補助するため、施設の資産価値減少に伴う減価償却費相当額も補助金の対象経費としているが、実際の支出についての実績報告は求めていないという。

 15年度に両医大に交付された補助金は計6億9600万円で、減価償却費相当額は3億円以上だった。これまでも毎年3億円以上の減価償却費相当額が補助対象となっていることを不適切とし「施設および設備の更新に係る費用を合理的に積算し、対象経費を適切に算定すべきだ」と求めた。