【宇都宮】2015年度の市税収入は919億円で前年度より12億円減少したものの、引き続き900億円台を維持したことが、市財政課が20日までにまとめた市財政白書で分かった。

 借金である市債残高は前年度比29億円減の1180億円で、目標とする1千億円以内に向け順調に減らしている。財政指標のうち財政力指数、自主財源比率は共に全国47中核市の中で3位となるなど上位を確保しており、引き続き財政の健全性の維持を目指す。

 市財政白書は市が毎年、全国統一的な基準に基づき、一般会計と特別会計(一部)を合わせた普通会計の決算を基に作成している。

 歳入の根幹をなす市税のうち、個人市民税は景気回復による雇用環境の改善などで、過去5年間で最大の318億円(前年度比4億円増)となった。一方、税制改正や固定資産の評価替えなどに伴い法人市民税、固定資産税が減少。全体で前年を下回った。

 市民1人当たりに換算すると17万6千円(中核市平均15万1千円)の納付額で、豊田市(28万1千円)、姫路市(17万7千円)に次ぐ全国3位だった。

 歳出を見ると、生活保護世帯の増加や子ども・子育て支援新制度の施行などで扶助費が過去最大の493億円(前年度比32億円増)。投資的経費も一条中移転改築や消防緊急通信指令システム更新などで前年度比36億円増の281億円となった。