物流や食品製造業などの分野で使用されるロボットが並ぶ展示場内=16日午後1時、小山市東間々田

 ロボットシステムとIoT(モノのインターネット)の製造・物流業界向け常設展示場「スマートファクトリーコンダクターラボ(スマラボ)」が、小山市東間々田3丁目に完成し16日、同所で開所式が行われた。複数の国内主要メーカーの最新ロボットを常設するラボは業界初という。とちぎロボットフォーラムなど産業技術関連の各組織・団体と連携も予定される。

 スマラボは、FAプロダクツ(東京都)を中心に、オフィスエフエイ・コム(小山市楢木(ならのき)、飯野英城(いいのひでき)社長)など製造の現場に数々のロボットシステム導入を手掛けてきた3社が共同運営する。

 同市内に展示場を構えた理由は、製造工場の多い茨城、栃木、群馬、千葉各県のほぼ中心部で、東京都内からのアクセスも良好なため。オフィスエフエイの東間々田工場内300平方メートルを活用した。中小製造工場のスマートファクトリー化を後押しすると同時に、ロボットシステム構築の技術者育成も図る。

 製造業では生産年齢人口の減少や工場の人手不足により、ロボット・IoT化が急務になっている。だが現状は技術者の経験・スキル不足や人材難を背景に成功事例は限定的。「イメージが湧かない」との声も多く、導入が進んでいない。

 そこでスマラボでは、「物流」「食品」「自動車・機械」「IoT」の四つのゾーンに分け、生産性向上へのロボット・IoT化の方法と効果が実感できるようにした。安川電機やファナックなど世界的な国内ロボットメーカーなど8社の13種類を展示している。

 また技術者育成については、実機を使いながらロボットや画像機器などの実践的な制御方式が習得できる。

 今後は、デモンストレーションとワークショップをセットにし、最新事例の紹介や導入までを討議するツアーの企画も予定する。

 FAプロダクツの貴田義和(きだよしかず)社長は「スマートファクトリー化を実現するための実験、実証にも活用してもらい、最新工場を増やす拠点にしていきたい」と述べた。