佐野インランドポート開所式で行われたコンテナトレーラー入場デモンストレーション=9日午前11時50分、佐野市戸奈良町

 佐野市が同市戸奈良町に建設していた内陸型物流拠点「佐野インランドポート(IP)」の開所式が9日、同所で行われ供用を開始した。式には国会議員や県・市議会議員ら約200人が参列し、テープカットやコンテナ輸送のデモンストレーションを見届けた。公設のIPは県内で初めて。

 佐野IPは市が進める「出流原パーキングエリア周辺総合物流開発整備事業」の核として2016年度に着工。敷地1・1ヘクタールにコンテナヤードや倉庫棟、管理棟などを整備した。24時間体制でコンテナの輸送や通関手続きの支援、貨物の保管、コンテナの管理・メンテナンスを担う。

 輸入で使ったコンテナを空の状態で返却せず、輸出の際に再利用する「コンテナラウンドユース」の拠点としても効率的な物流機能が期待される。

 総事業費は約8億5千万円で、このうち約2億円は国、約7千万円が県からの補助金。

 市北関東自動車道沿線開発推進室によると、年6500本のコンテナ経由を目標としており、物流・製造企業の誘致も期待される。コンテナラウンドユースの先駆企業として実績のある吉田運送(茨城県坂東市)が市の指定管理者として運営する。

 岡部正英(おかべまさひで)市長は「20年来の悲願を達成できて感無量。北関東の交流拠点都市として発展する第一歩を踏み出した」と話した。