新潟市の女児殺害事件を受け、本県教委は9日、県内の教育事務所の所長に改めて市町などと連携して通学路の安全確認を行うよう求めた。本県では2005年12月に日光市(旧今市市)大沢小1年だった女児が下校途中に連れ去られ、殺害された今市事件が起きた。当時の関係者や子どもの見守りを続ける団体はショックを隠せない。

 県教委は9日の定例の所長会議で、急きょ学校安全課の担当者が新潟市の事件に触れ、今市事件との共通点として下校途中に友達と別れて一人になった時に連れ去られたとみられることを説明。学校や地域ボランティアなどと連携し、集団登下校や通学路の安全確保の方法について見直しや再確認を行うよう求めた。

 「また幼い子どもの命が犠牲になり残念だし、ショックだ」。今市事件後に発足した自主防犯団体「大沢ひまわり隊」の初代隊長を務めた粉川昭一(こなかわしょういち)さん(54)は無念さをにじませる。

 今回の事件は新潟市内の住宅街で発生した。宇都宮市の中心部、東小学区で登下校時の見守り活動などを続ける「東地区防犯パトロール隊」の隊長を務める薄井邦紘(うすいくにひろ)さん(73)は「決して人ごとではない」と決意を新たにし「地域全体で意識を高くし、敏感に反応して大人が守らなくてはならない」と力を込めた。